ガレージ+木造2階建て無機質と有機質が融和する家 高低差の大きい角地という敷地条件を利用したガレージハウス 市街地で南、東と道路に面しており、東側道路は急な上り坂になっている。もともと地盤面が道路より高く、間知石が土留めとして積まれていた。車2台を敷地内に駐車することが要望の1つであった中で、車を停めるスペースを建物の外にしてしまうと 建坪は減少し、プランの自由度がなくなってしまうため、思い切って地階部分を堅固な鉄筋コンクリート製のガレージ兼上部構造の基礎とし、ガレージ内からでも住居階へ入れるようにした。屋内の仕上げは構造材の柱や梁を化粧仕上げとし、木の暖かさを存分に取り入れた上、作り付けの収納を多くし、物を多く出さないスッキリとした生活が送れるように配慮している。 解体前の建物。敷地内には駐車スペースがなかった。 地下部分は1台駐車可能なガレージ約24畳とその奥は、約11畳の物置となっている。シャッター手前も来客用としてさらに1台駐車可能である。 木造部分1階の南側はLDKとなっていて、昼間の日光を遮る障害が無くとても明るい室内となっている。 玄関扉を開けるとダイナミックな木の梁が迎えてくれる。写真右側の扉から地階のガレージへアクセスできるようになっている。 寝室の収納は1.5畳あり、衣類掛け用のハンガーパイプや滅多に使わないものをしまえる天袋など収納しやすい機能を盛り込んだ。 キッチンシンクの後ろにもクリナップ純正の収納が取りついている。その裏側は作り付けの棚となっている。 キッチンは収納力に定評があるクリナップを採用、吊り戸部分はオートムーブとなっていて、高いところでも収納しやすくなっていて、主婦には優しい機能だ。 南側は高い建物がなく、見晴らしが良い。住居部分は各階にバルコニーがあるので、洗濯ものを上階まで運ばなくても済む。