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100年先でも使える
モダン和調の2世帯住

孫の世代まで受け継がれる住宅を

築100年を超していた住宅を建替えるにあたり、次の100年使うことができる住宅をコンセプトに、将来的なライフステージの変化に対応しやすいよう、親子世帯で分離し、それぞれのプライバシーを確保したシンプルな間取りとした。 内装の作りは、プレカットではなく、職人の手刻み加工による構造材化粧仕上げのモダン和風となっており、木の暖かさを感じることができる。 長期使用に耐えられるよう、長期優良住宅の認定を受けているため、耐震性、断熱性、メンテナンス性を高めている。

建替え前の住宅、戦火を逃れ、何度かの増築を経て100年経過していた。あちこち劣化し、扉が閉まらなくなっていた。

黒と白のモノトーンの外壁に差し色の扉で遊び心を。

北玄関を入ると来客用玄関につながる通り土間となっている。

物等は全て廊下に収納できるようになっている。天井裏にも約16帖の収納があり、滅多に使わないものはしまっておける。

「和」の技術を残すために

昔ながらの工法であった丸太を構造材の一部に採用した。製材機械の発達した現代の住宅ではほとんど使わないが、この先大工技術が失われてしまうことは若い大工の技量にも影響すると考え、熟練大工の元で製材から墨つけ、加工を学ぶ。

「和」の趣を
残しつつも住みやすく

家族と会話を楽しみながら料理ができる対面キッチンに、南洋サクラ材のカウンターを作り付けにした。 南側は道路だが、床面が1.4mほど道路より高く設定しあることと、シラガシで緑の目隠しとしているため、目通行人の目線は気にならない。

LDKに隣接する8畳+収納の和室 奥の収納には人が入れるほどの奥行があるので、布団などの出し入れも容易である。

親世帯の床は滑りにくく、清掃しやすい長尺シート張り。硬質で傷がつきにくいのも特徴だ。

納戸の内装は構造用合板のペーパー仕上げで、居室とは雰囲気を変えている。合板を張ることで後に好きな場所に頑丈な棚を吊ることもできる